胸の痛み

胸の痛みが気になる方へ
(胸の痛みの原因)

「胸が締めつけられる」「ズキズキと痛む」「息苦しさを感じる」
などの症状はありませんか?
胸の痛みは、心臓・肺・消化器の病気や、ストレス・筋肉の緊張など、
さまざまな原因で起こります。
なかには、狭心症や心筋梗塞などの重篤な病気のサインであることも。
自己判断せず、早めに受診することが大切です。

痛み

つかもと内科・循環器内科クリニックでは、戸塚駅徒歩2分・日曜診療対応・血液検査の即日結果判明が可能です。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

胸の痛みは、主な原因としては、下記のものが挙げられます。

  • 狭心症・心筋梗塞:胸の圧迫感や締めつける痛み。悪化すると命に関わる
  • 大動脈解離:突然の激しい胸の痛み。短時間で重篤化する可能性あり
  • 肺塞栓症:息苦しさと胸の痛みが突然発生。血栓による肺の血流障害
  • 逆流性食道炎:後や横になると胸やけや痛みが悪化しやすい
  • 肋間神経痛・筋肉痛:呼吸や体を動かしたときに鋭い痛みが生じる

胸の痛みに関連する
主な疾患

狭心症・心筋梗塞
(虚血性心疾患)

狭心症は心臓の血管(冠動脈)が狭くなり、一時的に血流が不足することで胸の圧迫感や締めつけられるような痛みが起こる病気です。発作は数分程度で治まることが多いですが、放置すると心筋梗塞へ進行し、心筋が壊死する可能性があります。突然の激しい痛みや息苦しさ、冷や汗を伴う場合は、救急対応が必要です。

大動脈解離

大動脈の内壁が裂け、血液が壁の間に流れ込むことで起こる危険な疾患です。突然の激しい胸や背中の痛みが特徴で、痛みは時間とともに移動することもあります。血圧が高い人や動脈硬化が進んでいる人に多く見られ、治療が遅れると致命的な状態になる可能性があります。

肺塞栓症
(エコノミークラス症候群)

血の塊(血栓)が肺の血管を詰まらせることで、突然の息苦しさや胸の痛み、動悸、めまい
などの症状が現れます。長時間同じ姿勢で過ごした後(飛行機・バス移動、手術後の安静など)に発症しやすく、放置すると呼吸不全を引き起こし命に関わることもあります。

逆流性食道炎

胃酸が食道へ逆流することで胸やけや灼熱感、胸の痛みを引き起こす病気です。食後や横になると症状が悪化しやすく、ストレスや暴飲暴食も発症要因となります。
放置すると食道粘膜が傷つき、食道がんのリスクも高まるため、早めの治療が推奨されます。

肋間神経痛・筋肉痛

胸の周りを走る肋間神経が刺激されることで発生する鋭い痛みが特徴です。深呼吸や体の動きで痛みが増すことが多く、長時間の姿勢不良やストレス、運動による筋肉の負担が原因となります。急な胸の痛みがあっても、数秒で治まる場合は肋間神経痛の可能性が高いですが、長引く場合は他の疾患の可能性も考えられます。

気 胸

肺に穴が開き、胸腔内に空気が漏れることで肺が縮む疾患です。若い痩せ型の男性に多く、突然の片側の胸の痛みや呼吸困難が特徴です。
軽症であれば自然治癒することもありますが、重症化すると呼吸不全を引き起こすため、適切な診断と治療が必要です。

心膜炎・胸膜炎

心膜や肺を覆う胸膜に炎症が起こることで、鋭い胸の痛みや息苦しさを感じる疾患です。
ウイルスや細菌感染が原因で発症することが多く、発熱や倦怠感を伴う場合もあります。
特に、横になると痛みが増す特徴があります。

受診をおすすめする目安

痛い

以下の症状がある方は、早急な受診をおすすめします。

  • 突然、強い胸の痛みを感じた
  • 数分以上続く締めつけられるような痛み
  • 胸の痛みとともに、息苦しさ・冷や汗・吐き気がある
  • 安静にしても痛みが治まらない

特に、狭心症や心筋梗塞は命に関わることもあるため、早期の診察・検査が重要です。

検査と診療の流れ

診療時に行う主な検査

心電図検査

不整脈や狭心症、心筋梗塞の兆候を確認し、心臓の異常をチェック

血液検査心筋梗塞の指標

トロポニン・CK-MBや貧血、コレステロール値を確認

胸部レントゲン検査

心臓や肺の大きさ・血管の異常、肺塞栓症や気胸の有無を確認

心エコー検査

心臓の動きや血流を観察し、心不全や弁膜症の有無をチェック

負荷心電図

運動や薬剤で心臓に負荷をかけ、狭心症の診断を実施

CT・MRI検査 ※必要に応じて

冠動脈や大動脈解離の詳細な評価、肺血栓塞栓症の診断を実施

初診から
治療までの流れ

当院では、患者様の不安を少しでも和らげ、スムーズに診察・治療を
受けていただけるよう、わかりやすい診療の流れをご案内しています。

① 受付・問診票の記入

ご来院後、受付にて保険証や診察券(再診の方)をご提示ください。
初診の方は、問診票に症状や既往歴を記入していただきます。

① 受付・問診票の記入

② 医師による問診・診察

問診票の内容をもとに、医師が症状や発症時の状況、既往歴を詳しくお伺いします。
胸の痛みの特徴や持続時間、併発する症状(息苦しさ・動悸など)を確認し、必要な検査を決定します。

② 医師による問診・診察

③ 検査(必要に応じて実施)

胸の痛みの原因を特定するために、以下の検査を行います。

心電図検査(心臓の異常を確認)
血液検査(心筋梗塞・炎症・貧血などのチェック)
胸部レントゲン(肺や心臓の異常を確認)
心エコー検査(心臓の動きや血流を評価)
CT・MRI(必要に応じて)
※当院では、一部の血液検査について即日結果の確認が可能です。
③ 検査

④ 診断・治療方針の説明

検査結果をもとに、医師が診断を行い、最適な治療法をご提案します。
疾患の状態に応じて、内服治療・生活習慣の改善指導・必要に応じた
専門医紹介を行います。

④ 診断・治療方針の説明

⑤ 治療・フォローアップ

必要に応じて、定期的な診察・検査を行いながら、治療の効果を確認します。
生活習慣病が原因の場合は、長期的な管理が必要になるため、食事・運動指導も含めたサポートを行います。

⑤ 治療・フォローアップ

胸の痛みの治療方法

薬物療法

胸の痛みの原因に応じて、適切な薬を処方します。

薬物療法
  • 狭心症・心筋梗塞
    血管を拡張する硝酸薬、血液をサラサラにする抗血小板薬など
  • 高血圧・動脈硬化
    血圧をコントロールする降圧薬、脂質異常症の改善薬
  • 逆流性食道炎
    胃酸を抑える制酸剤やPPI(プロトンポンプ阻害薬)
  • ストレス・自律神経の乱れ
    安定剤や自律神経を整える薬

※ 症状や疾患の状態によっては、継続的な服薬が必要になることもあります。

生活習慣の改善

日々の生活習慣の見直しが、胸の痛みの予防・改善につながります。

生活習慣の改善
  • 食事管理
    塩分・脂質を控え、バランスの良い食事を心がける
  • 運動習慣
    軽い有酸素運動を継続し、血流を改善する
  • ストレス管理
    深呼吸やリラクゼーションで自律神経を整える
  • 禁煙・減酒
    喫煙・過度なアルコール摂取は動脈硬化を進行させるため控える

生活習慣病が原因の場合は、長期的な管理が必要となります。

専門医の紹介

検査の結果、より高度な医療や専門的な治療が必要な場合は、
速やかに循環器内科や消化器内科などの専門医療機関をご紹介します。

専門医の紹介
  • カテーテル治療が必要な場合(狭心症・心筋梗塞など)
  • 手術が必要な疾患の場合(大動脈解離・肺塞栓症など)
  • 精密検査を要する場合(CT・MRI・心臓カテーテル検査など

適切な医療機関と連携し、最適な治療が受けられるようサポートいたします。

セルフケアのポイント

日常生活で意識することで、胸の痛みの予防につながります。

セルフケアのポイント
  • 食事の見直し
    脂質・塩分を控え、野菜や魚を積極的に摂取
  • 適度な運動
    1日30分のウォーキングや軽いストレッチを習慣に
  • ストレス軽減
    睡眠をしっかり取り、リラックスできる時間を作る
  • 禁煙・節酒
    血管を守るため、タバコを控え、飲酒も適量に

日頃の生活習慣を改善し、健康的な身体を維持することが、胸の痛みの予防につながります。

まとめ

胸の痛みは、適切な治療と生活習慣の改善によってコントロールが可能です。
「少し違和感がある」「不安な症状が続いている」という方は、早めに医師にご相談ください。

つかもと内科・循環器内科クリニックでは、戸塚駅徒歩2分・日曜診療・即日検査対応で、患者様の健康をサポートいたします。

指を立てている先生

胸の痛みについて
よくあるご質問

Q&A

※質問をクリック、もしくはタップすると、回答が表示されます。

胸の痛みは必ず心臓病ですか?

いいえ、胸の痛みの原因は心臓病だけではありません。肋間神経痛や逆流性食道炎、筋肉痛などが原因のこともあります。ただし、狭心症や心筋梗塞などの重大な病気が隠れている可能性もあるため、強い痛みや息苦しさを伴う場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

胸の痛みが一瞬だけだった場合、病院に行くべきですか?

一瞬の痛みでも、繰り返し起こる場合や、痛みの強さが増している場合は注意が必要です。狭心症の場合、一時的な血流不足による痛みが数秒から数分続くことがあります。違和感を感じた場合は、早めに受診し、適切な検査を受けることをおすすめします。

胸の痛みと息苦しさがあります。心疾患の可能性はありますか?

息苦しさを伴う胸の痛みは、心疾患の可能性も考えられます。特に、安静にしていても痛みが続く、冷や汗が出る、左腕や背中に痛みが広がる 場合は、心筋梗塞の可能性もあるため、速やかに医療機関を受診してください。

胸の痛みが食後に起こります。何かの病気でしょうか?

食後の胸の痛みは、逆流性食道炎の可能性があります。胃酸が食道へ逆流し、胸やけや灼熱感を伴うことが多いのが特徴です。放置すると慢性化し、食道が炎症を起こすため、症状が続く場合は消化器内科での診察をおすすめします。

胸の痛みがあるとき、どの診療科を受診すればよいですか?

胸の痛みの原因はさまざまですが、循環器内科や内科での診察が適しています。当院では、心電図・血液検査・レントゲン検査などを実施し、必要に応じて専門医の紹介も行います。「単なる痛み」と思わず、気になる症状がある場合は、お早めに受診ください。